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博報堂プロダクツの各コア事業が追求している専門技術を駆使した新しい取り組み、
最新ソリューションおよびプロフェッショナル人材などを紹介します。

“運命職をさがせ。”2025年度新卒採用サイトに込めた思い

写真左から、島内 奏実さん(人事室)、葛原 麻衣さん、三浦 奈津実さん(統合クリエイティブ事業本部)、作間 馨さん(デジタルプロモーション事業本部)、和泉 真介さん(人事室)
(所属は2024年4月取材時)

 

総合制作事業会社、博報堂プロダクツでは18事業本部それぞれによる職種別採用を行っており、その職種数は90以上。
2024年3月1日にオープンした2025年の新卒採用サイトは、各職種の役割や幅広い専門性の掛け合わせによる業務をイメージしやすいよう制作された「運命職MAP」や、社員へのQ&Aとともに各職種を紹介する「募集職種一覧」などから構成されています。
博報堂プロダクツにあるたくさんの職種と出会い、理解を深めてもらうための工夫、そしてサイト完成、公開までの裏側を、制作担当のデジタルプロモーション事業本部 作間さん、統合クリエイティブ事業本部 葛原さん、三浦さん、人事室で新卒採用を担当する和泉さん、島内さんに聞きました。

 

 

▼2025年度新卒採用サイトはこちら


 

【目次】

■ 職種別採用 9年目の課題
■ 構成やコンセプトに込めた思い

■ “運命職”との出会いを作る「運命職MAP」
■ オールプロダクツならではの連携スピード
■ 制作メンバーそれぞれの“運命職”

 

 

 ■ 職種別採用 9年目の課題 

 

和泉 : 博報堂プロダクツでは2016年から、社員一人ひとりがそれぞれの道を究めて長く活躍してほしいという思いのもと、希望する職種に就ける環境として職種別の採用をはじめました。
当時は職種別採用が今ほど一般的ではなかったので、就きたい職種に就けることを大きな魅力としてアピール。現場にとって最適な人材を的確に採用できるようになりましたし、求職者の満足度や現場とのマッチ度も上がったと感じています。


島内 : その一方、近年は職種別採用・ジョブ型雇用を取り入れる企業も増え珍しさがなくなってきたこと、そして「専門性を究める」「プロフェッショナル」といった訴求により応募のハードルを上げてしまっているという課題も抱えていました。そうした中で、それぞれの職種についてわかりやすく伝えつつ、博報堂プロダクツの強みである幅の広さ・総合力をきちんと求職者に訴求するための採用サイトにする必要がありました。

 

 

 ■ 構成やコンセプトに込めた思い 

 

作間 : 会社の全体像も、各職種についての細かい部分もどちらも伝えるサイトにするために、
階層が深くなっても飽きずにしっかり見てもらえる構造をめざしました。

 

三浦 : 「好き」を極めて働く人、その人に合ったスタイルで仕事をする人など、ともに働くプロフェッショナルな仲間たちのことを考えたときにまず浮かんだのが「運命の仕事」という言葉でした。好き嫌いや専門にとらわれない「運命の仕事」は誰にでもあるのではないか、それを博報堂プロダクツの幅広い職種の中からなら見つけてもらえるのではないかという思いを込めて、「運命職をさがせ」というコピーにしました。


作間 : メンバー全員が集まるミーティングでたくさんのコピー案を出してもらいましたが、自然とこの言葉に決まりました。決定後、一人ひとりがどうやって今の職種にたどり着いたのかという話になり、熱い思いを持った人や偶然たどり着いた人など、どれも「運命」を感じるエピソードだったのが印象的です。

 

葛原 : 初めての就職活動で不安も抱える学生のみなさんに、会社や仕事の内容を知れば楽しいことがたくさんあるよ、というメッセージを込め、サイトのTOPは暗い色、中身は鮮やかな色使いでデザインしました。サイトを遷移していくと現れるさまざまな色やモチーフは、どれも各事業本部の仕事をイメージしたものです。よく見ると削れるラインにも何パターンかあって、運命職とのいろいろな出会い方をイメージしています。

 

 

 

 ■ “運命職”との出会いを作る「運命職MAP」

 

作間 : 職種名だけではその役割がイメージできないものも多く、その伝え方が課題でした。そこでそれぞれがひとつの商品のプロモーションの中でどんな役割をするのかを分かりやすく表したのが「運命職MAP」です。空想上の新商品を生み出し、PRするためのCMやWebサイト制作、イベントやキャンペーン実施など幅広いプロモーションにおいて、どの職種がどんな役割を担うのかを一言で表し、各職種の説明にもリンクできるようにしました。博報堂プロダクツの事業内容への理解を深め、応募する職種を絞り込むのに役立ててほしいと思っています。

 

 

 

葛原 : 普段関わりが少ない部署については人事室と連携しながら進めました。私自身、誰がどんなことをしているのかを知ることができたり、近い領域だと思っていた職種の違いが明確になったりと、今後の自分の仕事にも生かせる学びもありました。

 

島内 : 実際の事例を出すには、各方面への確認や配慮、出演者との契約などさまざまな許諾を得る必要があり、すべての職種をまんべんなく登場させることも難しく、それなら架空の商品・クライアントを作ってしまえばいいというアイデアにはハッとしました。この形は今後も活用していけますね。

 

作間 : 4月の組織改編を受け、新たな事業本部の紹介ページも準備中です。各事業本部の事業内容やメンバーのデータなど、働く環境についてもイメージできる情報を掲載し、数多くの職種への道筋となるようなページにしたいと思っています。

 

 

 ■ オールプロダクツならではの連携スピード 

 

三浦 : 制作期間は3か月とサイトの規模感に対して短かったのですが、プロデューサー、ディレクターを中心によく連携が取れ、信頼できるチームでした。

 

作間 : 同じWebマーケティング部でディレクターとして進行の経験を積みたい希望があった平井さんに全体管理として入ってもらいました。毎週一人ひとりのタスク・スケジュール管理や実装周りの細かいやり取り、人事室との調整も先陣を切って進めてくれて、とても頼もしかったです。

 

葛原 : 平井さんのおかげでそれぞれの制作に集中することができました。また個人的には、3人のデザイナーに入ってもらいサイト全体を通してかなり多くの制作物を担当したので、普段の業務よりも振り出しや確認の役割が大きく、アートディレクターとしての経験を積める機会にもなりました。

実装はグループ会社である、博報堂プロダクツデザインスタジオに依頼しました。難しいと思われるお願いもたくさんしてしまいましたが、全て軽々と叶えてくれたおかげで、思い通りのサイトになりました。

 

作間 : 中身のコンテンツの部分では、写真撮影はフォトクリエイティブ事業本部に依頼。慣れている方も多く、大人数の撮影もスムーズに進行してくれました。オレンジと青の特殊な照明は見え方に差が出てしまいやすかったのですが、フォトクリエイティブ事業本部 REMBRANDTのレタッチャーによって統一感のある写真に仕上げてもらいました。

 

 

 

三浦 : 職種一覧の個人ページのQ&Aの質問文も作成したのですが、個性が出る回答が集まり、博報堂プロダクツの幅の広さを改めて感じました。学生のみなさんが読んでいてヒントをもらえたり、こんな人もいるんだと励まされたりするようなページとなればいいなと思います。

 

 ■ 制作メンバーそれぞれの“運命職” 

 

葛原 : デザインをするのはもちろん企画から考えることも好きで、どちらにも関われる環境を探して出会ったのが統合クリエイティブ事業本部でした。実際やりたかったことができるので毎日とても楽しいです。
博報堂プロダクツには幅広い職種があり、幅広いクライアントと関われるため、興味を持てる仕事はきっとあるはずです。職種に就いた先にどんな仕事をしていけるかは自分次第。好きなこと、やりたいことを発信し続けることも大切です。

 

三浦 : 私は業種を絞らずに就職活動をしていましたが、広告会社のエントリーシートの変わった質問に回答をするのが楽しくて、楽しめるということは広告関連の仕事が自分に向いているのではないかと志望するようになりました。コピーライターという仕事も、広告業界の理解を深める中で初めて知り、専門職として募集のあった博報堂プロダクツに入社しました。楽しい、面白いと思えることを仕事にしたことで、飽き性の私にも続けられていると感じます。
必ずしも博報堂プロダクツでなくても、自分らしい仕事を見つけてほしいという広い意味で「運命職を探せ」という言葉を届けたいです。

 

作間 : 美大に通っていたときに得意だったのが、自分の絵についてのプレゼンをする授業でした。他社の新卒採用の面接でも営業を勧められて腑に落ちて、営業としてサイトの制作進行やコスト管理の経験を積みました。その後異動をきっかけにサイト制作に関わり続けられる博報堂プロダクツのデジタルプロモーション事業本部に転職。大学で学んだデザインの知識、そして営業時代の進行管理の経験を生かして、今はプロデューサーとしてデザイナーとクライアントをつなぐ橋渡しの役割ができているので、すべての経験は無駄にはならないと実感しています。
博報堂プロダクツの強みは関われる仕事の幅の広さ、何者にもなれる可能性の大きさ。今はまだ何になりたいのか決まっていない人も、ぜひサイトも参考にしながら、自分の可能性を広げて頑張っていただきたいです。

 

▼インタビュー動画はこちら(博報堂プロダクツ 公式YouTube)

 

 

▼2025年度新卒採用サイトはこちら

 

 

【スタッフリスト】
・全体統括・進行管理 作間 馨(デジタルプロモーション事業本部)
・制作進行管理 平井 実咲(デジタルプロモーション事業本部)
・企画構成・プランナー 樋口 豊(デジタルプロモーション事業本部)
・コピーライター 三浦 奈津実、佐藤 廉(統合クリエイティブ事業本部)
・AD 葛原 麻衣(統合クリエイティブ事業本部)
・デザイナー 手代木 風花、伊勢 侑紀、伊藤 閑(統合クリエイティブ事業本部)
・撮影プロデュース 須藤 尚子、比留間 雄大(フォトクリエイティブ事業本部)
・フォトグラファー 廣瀬 達郎、池田 献児(フォトクリエイティブ事業本部)
・レタッチプロデュース 峰岸 恒雄(フォトクリエイティブ事業本部)
・レタッチャー 井上 隆二(フォトクリエイティブ事業本部)
(所属は2024年4月取材時)